看板原稿データの作り方[基本]

看板などの印刷用データ作成の基本。データ作成に不慣れな方や初めて看板印刷を作られる方にデータの基本についてご紹介。

看板デザインデータの作り方や注意事項

データ作成や看板の印刷の上での注意点やご入稿頂けるデータ形式、データのご入稿の方法や当店で無料で原稿作成をご依頼頂く方法などのご説明ページです。

印刷データの基本

看板などの印刷用データ作成の基本となる項目です。データ作成に不慣れな方や、初めて看板印刷をご利用いただく方は必ずご確認ください。

画像の解像度について

画像を入稿頂く際に一番よくご質問いただく「画像解像度」とは、その画像がどのくらいの密度で構成されているかを表す数字のことです。
1インチの中に、いくつのピクセル(マス)が並んでいるのかを表しており、1インチあたりのピクセルの数が多いほど、画像解像度が高いといえます。

10dpi=1インチあたり10ドット
看板原稿_粗い画像1
20dpi=1インチあたり20ドット
看板原稿_粗い画像2

つまり解像度がたかければ高い程ドットの密度が高くなり、表現がなめらか・細かくなっていきます。この解像度の単位が【dpi】や【ppi】と呼ばれるものとなります。ではこの解像度「高ければ高い程いいの?」と言うとそうではありません。画像を使用する用途によって最適な解像度があります。例えばインターネット上で使われている画像は一般的に72dpiの物が主流となっておりますが紙や雑誌などの印刷物の場合300dpi~350dpi必要と言われています。
当店の看板印刷に使用の場合、適切な解像度は150dpi~250dpiとなります。例えモニターでキレイに見えていてもインターネット上での一般的な72dpiの画像を印刷した場合、印刷物とした場合解像度が足りません!
 

■ネットや携帯の画像イメージ 72dpi
看板データ_低解像度
■印刷に適した画像イメージ 300dpi
看板データ_高解像度

使用されている画像に十分な解像度が無い場合、印刷の仕上がりが粗くなってしまいます。看板としてお使い頂く場合、広告を離れてご覧頂く事が前提となるので写真などの絵柄が少し粗い程度の場合、あまり気にならない場合が多いですが、画像の中に文字がある場合は可読するのが難しく、おススメ出来ません。

当店で頂いた画像データの解像度を調整する事は出来ません。
画像データはもともと解像度の低い画像を、サイズを保ったまま高解像度に修正することはできません。
例えば、解像度が72dpiの画像を、弊社にて300dpiへ変更し印刷することはできません。大変お手数ですが、修正はお客様のお手元でしていただきますようお願い致します。

カラーモード(CMYKとRGBの違い)

色の表現には光の三原色と言われる(RGB)と色料の三原色(CMYK)の2種類の表現があります。

看板データ_カラーモードRGB
 
RGBは光の三原色である、Red:赤・Green:緑・Blue:青を混色して色を表現しています。RGBは”加法混色”(色を足すと明るくなる)で光を使って混色するため、テレビやパソコンのモニターなどに使われます。インターネットで見る画像やデジカメの画像などこのRGBカラーとなります。加法混色ではRGBすべての色を足すと白(R=255 G=255 B=255)になります。反対に黒は(R=0 G=0 B=0)で表現できます。
看板データ_カラーモードCMYK
 
CMYKは色料の三原色である、C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエローにK:ブラックを足した、四色を混色して色を表現しています。CMYKは”減法混色”(色を足すと暗くなる)で、主に印刷物に使われる混色法です。
減法混色では理論上、CMYすべての色を足すと黒になりますが、実際みてみるとグレーっぽい黒なので引き締める為に、CMYKではK:ブラックを足しています。

当店の商品は印刷物となるので全てCMYKでの印刷となります。

ワードやエクセルなどのデータでご入稿頂いたお客様に「現物の色がくすんで見える」とご連絡を頂きますがワードやエクセルなどのデータはRGBで表現されており、CMYKで印刷する商品とお色の雰囲気が異なります。
理由はRGBの方がCMYKより表現できる色数が多く、鮮やかな色の表現が可能だからです。

看板データ_RGB表現
看板データ_CMYK表現

RGBデータでご入稿頂いたデータは当店でCMYKカラーに自動的に変換致します。
RGBカラーのデータをCMYKカラーへ変換するため、PCのモニター上の色合いと印刷後の色合いに差が出てしまい、仕上がりがくすんでしまいます。
ご希望の方には色校正(別途費用)のサービスもご用意しております。お色についてご確認ご希望の際はご利用ください。

断裁のずれ(塗足し、文字切れについて)

ご依頼の商品の制作の際、印刷物は商品よりも大きな用紙に印刷され、ご指定頂いたサイズに四方を断裁し仕上げます。その際多少の断裁のズレが生じる場合がございます。

塗足しとは
フチ無し印刷(全面印刷)には、上記の断裁ズレが起きた時にずれた分だけ商品の端に白いラインが残ってしまいます。これを防ぐために仕上がりサイズより外に大きめに裁ち落とされる部分の原稿を塗足しといいます。ご希望の商品仕上がりサイズより3mm以上拡大して背景画像など作成してください。

看板データの仕上がり線
看板データ塗り足し

※イメージ図では赤い線より外の緑に塗られた部分になります。0.1mmでも紙端に白い部分が出てしまうと、美しい仕上がりとは言えません。高品質な仕上がりをお客様へご提供させていただくためにも、塗り足しの作成をお心がけください。
 
 

文字切れとは
塗足し同様に上記の断裁ズレが起きた時に仕上がり線のギリギリに配置された文字が切れてしまう事です。ずれた分だけ文字が欠けてしまう為、可読出来ない文字になる恐れがあります。これを防ぐために仕上がりサイズより3mm程内側に文字など切れては困る図柄をお入れください。

看板原稿_文字切れ1
看板原稿_文字切れ2

著作権・肖像権について

ネットなどで取得した画像やイラストなどを印刷する場合「著作権」や「肖像権」などがございます。 印刷をご希望の際は十分ご注意くださいませ。

◇ 著作権とは
自分の考えや気持ちを作品として表現したものを「著作物」、著作物を創作した人を「著作者」、著作者に対して法律によって与えられる権利のことを「著作権」と言います。
著作物を利用する場合は、著作権を持っている人からの利用許可が必要となります。必要な許諾を受けずに、他人の著作物を利用する事は著作権法の侵害となり、刑罰が科せられる場合があります。
◇ 肖像権とは
人が自己の肖像を、みだりに写真に写されたり絵に描かれたりしない権利と写されたり、描かれたりした自己の肖像を、他者に勝手に使用されない権利。
タレントやプロスポーツ選手・政治家などについては、肖像権が保護されている為、侵害した場合は 罰則が適応される事があります。